細田守監督最新作の映画「末来のミライ」を見てきました。
細田守監督の作品はバケモノの子から好きなので、今回の末来のミライもとても楽しみにしていました。
ただ今回一つ気になったのが、メインキャラがほぼ俳優とかで「声優本業」にしている方がいらっしゃらないこと。
実際に未来のミライ見ましたが、
感想は「イマイチ」でした。
ここでは未来のミライの感想を書いてみました。
ネタバレとかも色々含んだり、声優のことではわりと辛口になっているので、ネタバレとか気にする方はここでお戻りください。
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末来のミライの話の流れはこんな感じだった ネタバレ含む
末来のミライのあらすじをざっと書くとこんな感じです。
ばりばり流れのネタバレしています。
※忘れていて吹っ飛んでいるところもあります
※うろ覚えなので順番が少し違う場合もあります。
くんちゃんに新たな妹「ミライちゃん」が生まれる
↓
愛情がミライちゃんに取られる
↓
くんちゃんすねる、妹を電車でたたこうとする、お母さんに怒られるが繰り返す
↓
謎の男出会う(家の庭にある木の下で)
愛情を奪われて悔しいだろうみたいなことを言われる
※ネタバレ
謎の男は飼っている愛犬「ゆっこ」
くんちゃんが犬のしっぽをもぎ取ってゆっこになり暴れまくる
↓
お父さんが自宅で仕事、お母さんが出版社?で働くようになる
↓
お父さんはミライちゃんの子育てをして、うまくいかずとも仕事との両立をする。
↓
相変わらずくんちゃんはミライちゃんを妹と思わない。ミライちゃんにいたずらをする
↓
庭の木の下でミライちゃんに出会う
ネタバレ:
脇をくすぐられて気持ちよくなるくんちゃん
ドM疑惑
↓
お母さんの過去に出会う・くんちゃんと大暴れ(これが酷い)
片付けが苦手なエピソード
ネタバレ
くんちゃんはお母さん似かも?
↓
自転車の練習をするのれない。お父さんがミライちゃんにかまっていて自分をみてくれない悲しい。
↓
ひいおじいちゃんの写真を見る
↓
ひいおじいちゃんとの青春をする
※ネタバレ
ひいおじいちゃんが今までにいないものすごくイケメンキャラ
↓
自転車が乗れるようになる
↓
皆でおでかけのとき、黄色いズボンをはきたかったのに青いズボンしかなくてくんちゃんすねる
↓
誰もいなくなる
↓
古びた田舎のような電車を待つ場所に行く
少年と出会う
※ネタバレ
ミライのくんちゃんに出会う
↓
電車に乗りミライの東京駅にいく
※以後ホラー系に入る
↓
迷子の案内所で母や父の名前がわからず、誰もいないところに新幹線でつれてかれる(中は髑髏の座席)
↓
怖さを察して逃げようとするも、新幹線にいれられそうになる
↓
なぜかミライちゃんがいてミライちゃんが新幹線につれてかれそうになる
↓
ミライちゃんを妹と認識
↓
末来のミライちゃんが助けに来る
↓
タイムリープ?的なもので、お父さんの過去(自転車が載れなかった)、ひいおじいちゃんとひいおばあちゃんの過去を見る
ひいおじいちゃんとひいおばあちゃんが出会わなければ、私たちはここにいなかったという
↓
末来のミライちゃんとくんちゃんに出会い、末来のミライちゃんに「ここは私の住んでいる世界だから」みたいなことを言われ、元にもどる。
↓
戻ってお出かけ
↓
おわり
末来のミライの感想 ネタバレあり
末来のミライを見ての感想は「私たちは何をみさせられているのだ」ということです。
正直くんちゃんク●ガキですし、多分既婚者じゃないとわからないネタが多いです。
この映画正直、親になった人がみればいいんじゃないのか?という映画です。
未婚者・子供が見ても「ポカーン」とか「いらっ」いうところも多いと思います。
クソ●キの成長記録といったところでしょうか・・・
あとお兄ちゃん、お姉ちゃんがダメージを受ける映画だと思います。
親の愛情を妹に取られてしまうのを、客観的に見れるというか。
というよりも、クンちゃんがク●ガキのような「わがままボーイ」になるのはまず環境にあるのだと思います。
※私が知っている周りの4歳の子がいい子というか、しっかりしつけされているというところもあるかもですが。
まずお父さんが建築家で、大きなお家に住んでいる。
しかも階段多いし、子供が住む環境では危ないし、住みにくそう・・・。転げ落ちるぞあの階段。
デザイナーズ的な階段が多くて、子供の遊ぶ部屋まであります。
しかもプラレール?電車?など大きな部屋におもちゃがあふれていますし、絵本もたくさんあって「もの与えすぎだろ」という感じ。
親はただしつけじゃなくて、「怒るだけ」。そりゃ子供も癇癪起こすよねというところ。
しまいには「もうおもちゃ買ってあげないよ」と言ったり・・・。うーん。
これは母親の過去を見るとわかるのですが、母親の過去も相当暴れん坊将軍みたいだったので(部屋の散らかしとかヤバいレベル)似ているのかなと思います。
逆にお父さんはお母さんの尻に敷かれている感じ。
そして怖いのが、くんちゃんがミライちゃんに腹を立てて電車で頭をたたこうとするシーンがあるところ。
なんだかくんちゃん、ストレスというか愛情不足というか。
妹を取られるだけで、こんなに癇癪起こすかな・・・?という面は子育てをしなければいけないけれど、とにかくクソ●キすぎる。
謎の男は愛犬の「ゆっこ」なのですが、くんちゃんが生まれてゆっこが安いドックフードになってしまったところは笑ってしまいました。
あとミライちゃんとなぜあったのかが良くわからないです。
結局のところくんちゃんの成長記録なのだとは思いますが、少しだけ成長できたのは「ひいおじいちゃん」の存在だと思います。
ひいおじいちゃん、甘い顔に鍛えられた肉体、ワイルドな様相・・・・
マジでこの人ですべて持ってかれた
くんちゃん?あーいたね~~~という感じ。
戦争で戦闘機のエンジンを作っていて、特攻隊?かなにかの船に乗っていて追撃されて、たまたま生き残ってしまい片足を怪我しているのですが、
くんちゃんと出会い馬に乗る姿、バイクに乗る姿
かっこよすぎる
ちなみに声優は福山雅治。
中の人もイケメンとか、いい役もらったね~~~~。
声はもろ福山雅治なんですが、もう、声とかどうでもよくて「かっこいい」。
本当にこのひいおじいちゃんのスピンオフ見たいです。
ガキンチョの成長記録見せられていて「( ゚Д゚)」な感じの顔に花が咲いた気分。
末来のミライは正直なくてもいいと思うのですが、ひいおじいちゃんだけで見る価値はあります。
ただ細田守監督らしくない作品だったようなないような。
一体何を書きたかったのか・・・子供の成長?あれ成長なのかな・・・?
それと、4歳児を主人公にしてしまうと微妙な面が多すぎる気がします。
やっぱり青少年・少女ぐらいを主人公にした方がいいと思いました。
末来のミライはキレイ物語だったような気がします。
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末来のミライの声優について
声優についてですが、ジブリ声優みたいなイメージです。
前回までは宮崎あおいとか役所広司とかいい仕事をしてくれたので、今回も期待していましたが「インパクトがない」
うまくもなければ、凄いヘタでもないので印象に残りにくいです。
ジブリ声優のようにめちゃくちゃヘタならそれは味わいがある面もあるのですが、なんというか「なんともいえない線」なので全く声が覚えられない(声を覚えるのには自信が少しだけあるのですが・・・これは無理)
今回のくんちゃんの声優は子供というよりかは、少女?少年みたいな少し大きい感じ。
くんちゃんは4歳児なので、女優さんでは難しいと思います。
お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんも声優さんでなく俳優さんですがなんだか・・・・声を今思い出しても全く思い出せないです。
役所広司も今回はじいちゃん役なのであんまりインパクトありませんでした。
お父さんの声優が星野源とか、もうイメージでしょって感じです。
最近星野源よくでますが、私には星野源がよく声優をするのが申し訳ないけれどよくわかりません。
謎の男(ゆっこ)だけは、声は覚えている感じです。劇団四季の俳優さんだからでしょうか?
あとひいおじいちゃんの声優はもろ「福山雅治」でした。
ひいおじいちゃんの声優でなく、ひいおじいちゃんを福山雅治にすれば?って感じで福山雅治でした。
前回のバケモノの子はライバルの声優が宮野真守とかだったので、せめて一人ぐらいは声優専業の人使って欲しかったです。
末来のミライはこんな人に向いている・向いていない
末来のミライは母や父になれたとき、これからなろうと思う人には向いていると思います。
父母の子供に対する接し方による「子供の心情」が客観的にわかると思います。
特にお母さんは自分は子供のためを思っているのに、ついつい怒ってしまうなど。
子供は少しでもこっちを向いてほしいのに、妹ばかりかまっていて「あなたもそういうところありませんか?」みたいな。
物だけ買い与えてご機嫌取りだけでは「愛情」は得られないですし、逆にものを与えすぎるとこれ以上「もっと」が欲しくて満足できないという面もあるのだなと思います。
ぶっちゃけ子供と未婚者は見ても面白くないと思いますし、イライラする感じもします。
ひいおじいちゃんが出なければ、本当に「何見させられてるの?」という感じです。
なんだかんだ言ったのですが、背景などはものすごくきれいです。
最初に空から住んでいる場所がでるのですが、写真家よと思うほどキレい。東京駅とか近未来。
まあ、褒めどころは背景などの美しさと、ひいおじいちゃんです。
あくまでも「個人」の末来のミライの感想なので、今から見に行く方は固定観念を入れないで映画を見てくださいね!!